ダマスカス県、ヒムス県、タルトゥース県でドゥルーズ派とアラウィー派が相次いで殺害される(2025年7月29日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市の法廷近くで、3人組の武装グループが発砲、男性1人が負傷、病院に搬送された。

治安当局は現場で襲撃犯1人を逮捕したが、残る2人はオートバイで逃走した。

SANAによると、これに関して、ハマー県の内務治安司令部のマーヒル・マルイー警察担当副司令官(准将)は、裁判所に対する組織的な襲撃ではなく、個人的な犯罪に過ぎないと発表した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、マサーキン・バルザ地区で、ドゥルーズ派の2人が自身が経営する店舗の前で、正体不明の武装グループによって至近距離から銃撃され、死亡した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、数日前にスイスから帰国したばかりのスイス国籍を持つシリア人の若い男性が、ハフィール・ファウカー村の自宅で至近距離から銃撃を受け、殺害された。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、サフィーラ市近郊のタッル・アラン町で、若者1人が正体不明の武装グループにより至近距離から銃撃され、死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ジャブラ市の宝飾品市場にある宝石店が、覆面をした武装グループに襲撃され、店主と息子が暴行を受け、総額数千ドル相当の宝石類を強奪して、逃走した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、2024年末に内務省総合治安局によって逮捕され、その後消息を絶っていたヒムス市出身のアラウィー派の市民5人が、移行期政権当局の拘禁施設で拷問を受け死亡していたことが明らかになった。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、バーニヤース市に住むアラウィー派の若者が、マルカブ村近郊で遺体で発見された。

遺体には、数カ所にわたる刺し傷、頭部を銃撃された跡が残っていた。

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