米国がシリア国内で軍事作戦(続報、2014年8月24日)

『ハヤート』(8月24日付)は、米国が、ダーイシュ(イスラーム国)によって拉致された人質を救出するために7月上旬に行ったとされる極秘作戦について、地元住民らの証言をもとにその詳細を報じた。

同紙によると、米軍ヘリコプター2機が7月4日深夜、ラッカ県アキールシー村にある通称「シャイフ・ウサーマ・ビン・ラーディン基地」(ラッカ市東部アキールシー基地)を空爆後、同村に着陸し、作戦が実行されたという。

特殊部隊は、アキールシー村に突入し、武装集団と戦闘し、戦闘員多数を殺害した後、内の民家を捜索したという。

なお特殊部隊には、米軍兵士だけでなく、アラブ諸国の兵士も含まれていたという。

特殊部隊は、住民から米国人ジャーナリストのジェームズ・フォーリー氏を含む人質が拘置所にいないことを知らされると、この拘置所を焼き討ち、土壌のサンプルを採取するなどして撤収したという。

なお、アブー・イブラーヒーム・ラッカーウィーを名乗るラッカ市の活動家によると、ダーイシュは米軍による極秘作戦の24時間前に、フォーリー氏らを処刑するためにアキールシー村から連れ出していたという。

AFP, August 24, 2014、AP, August 24, 2014、ARA News, August 24, 2014、Champress, August 24, 2014、al-Hayat, Augustr 24, 2014、August 25, 2014、Kull-na Shuraka’, August 24, 2014、al-Mada Press, August 24, 2014、Naharnet, August 24, 2014、NNA, August 24, 2014、Reuters, August 24, 2014、SANA, August 24, 2014、UPI, August 24, 2014などをもとに作成。

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