シリア国内の暴力:ヌスラ戦線がUNDOF隊員を拉致(2014年8月28日)

クナイトラ県では、イスラエルが占領するゴラン高原の非武装地帯で兵力引き離しのための監視活動を行うUNDOFの隊員43人が、クナイトラ市一帯でシリア軍と交戦中のシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が、UNDOF隊員43人によって拘束された。

国連は43人が早朝に武装集団によって拘束されたと発表したが、隊員の国籍については明らかにせず、また拉致された43人以外にも、81人の隊員がルワイヒーナ村・ブライカ村間で身動きがとれない状態だと付言した。

UNDOFには、フィージー、インド、アイルランド、ネパール、オランダ、フィリピンから1,223人が派遣されている。

AP(8月28日付)によると、ヌスラ戦線などは27日にクナイトラ検問所などを制圧し、現在はシリア軍が同地奪還のために空爆などを行っており、シリア人権監視団によると、27日からの戦闘で、シリア軍兵士20人、ヌスラ戦線側の戦闘9員14人が死亡したという。

一方、なお、クッルナー・シュラカー(8月28日付)によると、27日からの戦闘では、イスラエル軍兵士1人と民間人1人が警鐘を負い、イスラエル軍は27日にシリア軍の陣地2カ所を砲撃したという。

Kull-na Shuraka', August 28, 2014

Kull-na Shuraka’, August 28, 2014

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ダマスカス県では、SANA(8月28日付)によると、シリア軍がジャウバル区(製材所交差点一帯など)において反体制武装集団の掃討を重点的に行い、イスラーム軍の戦闘員らを殺傷した。

Kull-na Shuraka', August 28, 2014

Kull-na Shuraka’, August 28, 2014

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジャウバル区各所を空爆、またヤルムーク区で、シリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

また、SANA(8月28日付)によると、シリア軍が、ジャウバル区での掃討作戦と並行して、ザマルカー町・アルバイン市交差点、アイン・タルマー渓谷、ハティータト・ジャルシュ町、ザブディーン村、ジスリーン町、タルフィーター村郊外の無人地帯、ハーン・シャイフ・キャンプで反体制武装集団の掃討を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(8月28日付)によると、アレッポ市ライラムーン地区、旧市街、シャッアール地区、ジャービリーヤ地区、ウンム・クラー町、タッル・リフアト市、カフル・カルミーン村、タッル・アラム村、ハンダラート・キャンプ、ハーン・アサル村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(8月28日付)によると、ザーウィヤ山一帯、タッラト・マアッラ一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シリア革命家戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(8月28日付)によると、ウンム・シャルシューフ村、ヒムス市ワアル地区、ガジャル村、タッラト・バドウ、マスアダ村、ウンム・サフリージュ村、タドムル市近郊のシャジャラ農場で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(8月28日付)によると、シャイフ・マスキーン市、ラジャート高原、ヒルバト・ガザーラ町周辺、ダーイル町、サイダー町周辺、ダルアー市各所で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クッルナー・シュラカー(8月28日付)は、ダルアー県ラジャート高原一帯で反体制活動を行ってきたウマリー旅団(自由シリア軍)司令官のカイス・カターイナ大尉が、ハイト村近郊で負傷し、搬送先のヨルダン国内の病院で死亡したと報じた。

カターイナ大佐は、「5番目に離反した」シリア軍元士官で、2011年からダルアー県、スワイダー県で反体制武装闘争を続けてきた。

Kull-na Shuraka', August 28, 2014

Kull-na Shuraka’, August 28, 2014

AFP, August 28, 2014、AP, August 28, 2014、ARA News, August 28, 2014、Champress, August 28, 2014、al-Hayat, August 29, 2014、Kull-na Shuraka’, August 28, 2014、al-Mada Press, August 28, 2014、Naharnet, August 28, 2014、NNA, August 28, 2014、Reuters, August 28, 2014、SANA, August 28, 2014、UPI, August 28, 2014などをもとに作成。

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