2014年2月1日のシリア情勢:シリア政府の動き

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣らシリア政府代表団がジュネーブ2会議を終え、空路でダマスカスに帰任した。

ムアッリム外務在外居住者大臣は移動中の機内で記者団の取材に応じ、モントルー市滞在中に米国側から直接交渉を持ちかけられたが、ジョン・ケリー米国務長官がジュネーブ2会議初日の演説で行ったシリア政府への非難に対しての謝罪がないかぎりは応じられないと応え、これを拒否したことを明らかにした。

また、移行期統治機関やアサド大統領の退陣をめぐるシリア革命反体制勢力国民連立の姿勢に関して「彼らの支持者や支援者が抱いている幻想をあきらめなければ、現実と齟齬をきたすことになろう」と批判した。

SANA, February 1, 2014

SANA, February 1, 2014

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ウムラーン・ズウビー情報大臣は、レバノンのベカーア県ヘルメル市での自爆テロに関して、「レバノン、シリア、イラクで発生しているそれ以外のテロと同じように、これで得をするのは、シオニストだけだ」と批判した。

SANA(2月1日付)が伝えた。

AFP, February 1, 2014、AP, February 1, 2014、Champress, February 1, 2014、al-Hayat, February 2, 2014、Iraqinews.com, February 1, 2014、Kull-na Shuraka’, February 1, 2014、Naharnet, February 1, 2014、NNA, February 1, 2014、Reuters, February 1, 2014、Rihab News, February 1, 2014、SANA, February 1, 2014、UPI, February 1, 2014などをもとに作成。

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