シリア国内の暴力:ダーイシュの攻勢を前にYPGがアイン・アラブから完全撤退(2014年10月6日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアイン・アラブ市に突入、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と交戦した。

この戦闘で、ダーイシュは48通りで人民防衛隊の要撃を受け、戦闘員20人を失ったが、ダーイシュは同市東部にとりつき、黒旗を掲げた。

同監視団によると、5日の戦闘でダーイシュ戦闘員27人、人民防衛隊隊員19人が死亡したという。

なお、ARA News(10月6日付)は人民防衛隊の複数の負傷兵の話として、同部隊がアイン・アラブ市のすべての地区から5日晩に撤退した、と報じた。

負傷兵らによると、ダーイシュは5日午後、アイン・アラブ市東部地区複数カ所で自爆攻撃などを行い攻勢をかけ、人民防衛隊は撤退を余儀なくされたという。

また西クルディスタン移行期民政局(コバネ)高官および職員のほぼすべては、トルコ国境に避難したという。

アイン・アラブ市(クルド語名コバネ)は、民主統一党が主導する西クルディスタン移行期民政局の三つの自治区のうちの一つコバネの主都(残る二つの自治区はアフリーン地区、ジャズィーラ地区)。

ARA News, October 6, 2014

ARA News, October 6, 2014

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市の西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の教練施設(ムシャイリファ地区)など拠点2カ所の近くで爆弾が仕掛けられた車2台が連続して爆発し、人民防衛隊30人以上が死亡した。

爆発は自爆攻撃によるもので、この爆弾テロの他、市内の人民防衛隊検問所でも爆発が起きた。

ARA News(10月6日付)などが伝えた。

ARA News, October 6, 2014

ARA News, October 6, 2014

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヤードゥーダ村を砲撃する一方、ブスラー・シャーム市でシリア軍とジハード主義武装集団の戦闘によると思われる爆発が発生した。

またシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団が、ハーッラ市近郊のタッラト・ジャディーラ、ハーッラ市・ズィムリーン村の軍検問所2カ所を制圧、ズィムリーン村、ジャディーヤ村、サムリーン村一帯でシリア軍、国防隊と交戦した。

一方、クッルナー・シュラカー(10月6日付)によると、ヌスラ戦線やシャーム自由人イスラーム運動などによるタッラト・ハーッラ制圧(「暁と十夜の戦い」)に呼応するかたちで、ハムザ師団が声明を出し、ズィムリーン村一帯の解放を目的とした「ラッバイカ・アッラフンマ・ラッバイカ」の戦いを開始したと発表した。

ズィムリーン村一帯の戦闘には、ハムザ師団のほか、シリア革命家戦線、ムハージリーン・ワ・アンサール旅団、ズー・ヌーリーン旅団が参加しているという。

一方、Champress(10月6日付)によると、サムリーン村、ハーッラ丘、タッル・アラーキーヤ、タファス市・ヤードゥーダ村街道、ジャライン村、アトマーン村周辺で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が反体制武装集団との戦闘の末、ドゥッハーニーヤ町を奪還した。

反体制武装集団はアイン・タルマー村方面に撤退、シリア軍はアイン・タルマー渓谷を地対地ミサイルで追撃するとともに、国防隊とともにドゥッハーニーヤ町周辺やアイン・タルマー渓谷一帯で武装集団と交戦した。

一方、Champress(10月6日付)によると、シリア軍がドゥッハーニーヤ町およびその周辺の治安と安定を回復し、ダマスカス県ジャウバル区への包囲を狭め、ザマルカー交差点を制圧した。

またシリア軍は、カラムーン山地一帯郊外無人地帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アンサール・ディーン戦線(ムハーリジーン・ワ・アンサール軍、シャームの暁イスラーム運動、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線)が、シリア軍、国防隊、バアス大隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人民兵とハンダラート・キャンプ一帯、アレッポ中央刑務所西方で交戦した。

またシリア軍はアレッポ氏ハラク地区を「樽爆弾」で空爆した。

一方、Champress(10月6日付)によると、アレッポ市ライターン地区、カースティールー地区、カーディー・アスカル地区、シャイフ・サイード地区、ザバディーヤ地区、旧市街、ブスターン・バーシャー地区、サイファーン地区、バニー・ザイド地区、アグユール地区、マイサルーン地区、アルド・マッラーフ地区、バーシュカウィー村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がサラーキブ市、ルージュ平原を空爆・砲撃した。

一方、Champress(10月6日付)によると、カフルハーヤー村周辺、下カスタン村、シャンナーン村、ハーン・シャイフーン市、タマーニア町、タッル・アース村、カフルジャーリス村、フバイト村、ハザーリーン村、ジャルジャナーズ町、カフル・アイン村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カフルズィーター市、ラターミナ町を空爆した。

一方、Champress(10月6日付)によると、ズラーキーヤート村、アトシャーン村、シャキーク村、ムーリク市、ラターミナ町、カフルズィーター市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、Champress(10月6日付)によると、ウンム・シャルシューフ村、ジャズル・ガス採掘所近郊、シャーイル山(ハマー県)西部一帯、ジバーブ・ハマド村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, October 6, 2014、AP, October 6, 2014、ARA News, October 6, 2014、Champress, October 6, 2014、al-Hayat, October 7, 2014、Kull-na Shuraka’, October 6, 2014、al-Mada Press, October 6, 2014、Naharnet, October 6, 2014、NNA, October 6, 2014、Reuters, October 6, 2014、SANA, October 6, 2014、UPI, October 6, 2014などをもとに作成。

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