シリア国内の暴力:イドリブで「自由シリア軍」司令官が爆殺(2015年1月5日)

イドリブ県では、ARA News(1月5日付)によると、トルコ国境近くのアティマ村で、自由シリア軍第101師団司令官の一人ムヒーブ・ハマド空軍准将が乗る車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、ハマド准将が死亡した。

またシリア軍はフバイト村、ハーン・シャイフーン市に「樽爆弾」を投下した。

一方、クッルナー・シュラカー(1月5日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線が、アブー・アラマイン旅団(自由シリア軍)の本拠地であるシャフシャブー山麓のナキール村を包囲し、同旅団に武器弾薬の引き渡しを要求、押収した。

他方、SANA(1月5日付)によると、カフル・ウワイド村、フバイト村、タマーニア町、カンスフラ村、サルジャ村、カフルラーター村、ダイル・サンバル村、アブー・ズフール町一帯、バルーマーなどで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ハック旅団、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム戦線、ムハージリーン・ワ・アンサール軍がブライジュ村一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員との交戦、同村郊外のマジュバル・アスワド地区の複数カ所を制圧した。

この戦闘でシリア軍側に20人以上の死傷者が出たという。

またアレッポ市では、シリア政府が支配するハーリディーヤ地区を反体制武装集団が砲撃し、複数が負傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タイバ村、フーシュ・ハッジュー村をシリア軍が砲撃する一方、ジハード主義武装集団もアルカム村のシリア軍拠点を砲撃した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団がシリア軍と交戦、戦車を破壊した。

一方、SANA(1月5日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(1月5日付)によると、バービッラー市の検問所付近で爆弾が爆発し、女性1人が負傷した。

一方、SANA(1月5日付)によると、アルバイン市、ハラスター市郊外、バハーリーヤ村、ジャルバー村、カースィミーヤ町、ザブディーン村郊外、アッサール・ワルド町郊外無人地帯、カーラ市郊外無人地帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(1月5日付)によると、アトマーン村、ダルアー市各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 5, 2015、AP, January 5, 2015、ARA News, January 5, 2015、Champress, January 5, 2015、al-Hayat, January 6, 2015、Iraqi News, January 5, 2015、Kull-na Shuraka’, January 5, 2015、al-Mada Press, January 5, 2015、Naharnet, January 5, 2015、NNA, January 5, 2015、Reuters, January 5, 2015、SANA, January 5, 2015、UPI, January 5, 2015などをもとに作成。

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