シリア政府の動き:レバノンでのビザ発給措置に不快感(2015年1月10日)

ナハールネット(1月10日付)は、レバノンの複数の高官筋の話として、レバノンに入国・滞在するシリア人に対してビザ取得を義務づけたレバノン内務省の措置(12月31日)に関して、シリア政府が「二国間条約への重大違反」だと不快感を示している、と伝えた。

同消息筋の一人は「シリア当局が(対抗措置として)レバノンとアラブ諸国を結びつける生命線を遮断すると決めたらどうするのか? レバノン当局はこうした措置にどう対処するというのか? 商人、トラック運転手、そしてアラブ諸国の市場に農産物を輸出しているレバノンの数千世帯はどう対処するのか?」と述べ、出入国規制がシリア経済にもたらす悪影響を暗示した。

AFP, January 10, 2015、AP, January 10, 2015、ARA News, January 10, 2015、Champress, January 10, 2015、al-Hayat, January 11, 2015、Iraqi News, January 10, 2015、Kull-na Shuraka’, January 10, 2015、al-Mada Press, January 10, 2015、Naharnet, January 10, 2015、NNA, January 10, 2015、Reuters, January 10, 2015、SANA, January 10, 2015、UPI, January 10, 2015などをもとに作成。

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