自由シリア軍とヌスラ戦線が、イスラーム国(ダーイシュ)に忠誠を誓った武装集団戦闘員を拘束(2015年2月2日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(2月2日付)によると、「自由シリア軍」部隊とシャームの民のヌスラ戦線が、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓ったとされるサワーリー連隊大隊と抵抗中隊のサクバー市内の拠点を襲撃、戦闘員40人近くを拘束した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市郊外での西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊による攻勢が続き、ダーイシュ(イスラーム国)は同市周辺10キロの一帯から完全に撤退した。

一方、反体制武装集団は、アフティームッラート村のダーイシュ拠点複数カ所を砲撃した。

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ラッカ県では、ARA News(2月2日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)は、ムハージリーン(外国人戦闘員)の負傷者治療のため、県内のすべての野戦病院、養護施設を接収する一方、タブカ市にあるタブカ国立病院を「背教者の資金援助を受けている」との理由で閉鎖した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハワーイジュ・ズィヤーブ村にあるダーイシュ(イスラーム国)の検問所を空爆、またダイル・ザウル航空基地周辺でのダーイシュとの戦闘で、フランス人戦闘員が死亡した。

ダイル・ザウル県では、SANA(2月2日付)によると、ジャフラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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有志連合合同司令部によると、米国など有志連合は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して27回の空爆を行った。

うちアイン・アラブ市一帯への空爆は7回に及んだ。

AFP, February 2, 2015、AP, February 2, 2015、ARA News, February 2, 2015、Champress, February 2, 2015、al-Hayat, February 3, 2015、Iraqi News, February 2, 2015、Kull-na Shuraka’, February 2, 2015、al-Mada Press, February 2, 2015、Naharnet, February 2, 2015、NNA, February 2, 2015、Reuters, February 2, 2015、SANA, February 2, 2015、UPI, February 2, 2015などをもとに作成。

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