ARA News(6月1日付)は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に近い複数の消息筋の話として、ハサカ市南部で侵攻を続けるダーイシュ(イスラーム国)とシリア軍、国防隊との戦闘への人民防衛隊の参加に向けて、ハサカ市で人民防衛隊とシリア軍の間で協議が行われていると報じた。
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西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のユーフラテスの火山合同作戦司令室のシャルファーン・ダルウィーシュ報道官は声明を出し、30日のシリア革命反体制勢力国民連立の声明に関して、「連立のダーイシュ(イスラーム国)への共鳴を示すもの」と厳しく批判した。
シリア革命反体制勢力国民連立は30日に声明を出し、民主統一党が、ハサカ県などで民間人に対して攻撃を繰り返していると指摘し、トルコ政府によるPKK批判の論調に追随するかたちで、「民主統一党のテロ行為は、混乱をもたらそうとするアサド政権の計画に合致するものだ」と批判していた。
AFP, June 1, 2015、AP, June 1, 2015、ARA News, June 1, 2015、Champress, June 1, 2015、al-Hayat, June 2, 2015、Iraqi News, June 1, 2015、Kull-na Shuraka’, June 1, 2015、al-Mada Press, June 1, 2015、Naharnet, June 1, 2015、NNA, June 1, 2015、Reuters, June 1, 2015、SANA, June 1, 2015、UPI, June 1, 2015などをもとに作成。
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