シリア軍、YPGがダーイシュ(イスラーム国)を放逐し、ハサカ市の再制圧に成功(2015年7月28日)

ハサカ県では、ARA News(7月28日付)などによると、シリア軍、国防隊が、ハサカ市南部のバースィル交差点とパノラマ交差点の間に位置する経済学部および土木工学部一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)を放逐し、市内に残っていたダーイシュ最後の拠点を制圧した。

また、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊も、ハサカ市西ヌシューワ地区を完全制圧した。

シリア人権監視団などによると、シリア軍はまた、フーシュ・バーイル地区、ズフール地区でイスラーム国と激しく交戦し、同地を制圧した。

一方、SANA(7月28日付)によると、シリア軍がハサカ市南部のズフール地区一帯でダーイシュ(イスラーム国)の追撃を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

なお、ダーイシュのアアマーク通信は27日に、ハサカ市一帯に対する有志連合の空爆を受け、ハサカ市内の全地区から撤退したと発表していた。

この発表によると、有志連合はハサカ市一帯に対して270回以上の空爆を行い、シリア軍によるグワイラーン地区東部、東ヌシューワ地区、ヌシューワ・ヴィーラート地区、マディナ・リヤーディーヤ一帯の制圧に寄与したという。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)ラッカ州の治安部隊が、ラッカ市内のインターネット・カフェに対して強制捜査を実施し、Wifi使用規制に違反していた4件を閉鎖した。

一方、タブカ市では、ダーイシュの外国人戦闘員2人の遺体が発見された。

遺体はいずれも鋭利な刃物によって殺害された痕跡が残っていたという。

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ダイル・ザイル県では、シリア人権監視団によると、サフィーラ・タフターニー村出身のダーイシュ(イスラーム国)ハイイル州治安部隊のシリア人隊員2人がダーイシュを離反、脱走中に、ジハード主義武装集団に身柄を拘束された。

この2人は3万ドルを所持し、トルコ国境に向かって逃走していたが、ジハード主義武装集団によって拘束され、連行されていったという。

一方、ダーイシュはヒサーン村で、男性1人を、シリア政府支配地域から食糧品を密輸したとの罪で処刑した。

なおダーイシュは、27日にも、女性1人を姦通罪によりハジーン市で処刑している。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市西部郊外で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(7月28日付)によると、タドムル市北西部のファフルッディーン城一帯、タドムル市とワーディー・アブヤド・ダム一帯を結ぶ三角地帯、タドムル市・スフナ市街道、タドムル市内にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点をシリア軍が空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(7月28日付)によると、マダーヤー町およびザバダーニー市で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)を名乗る武装集団に対する特殊作戦を行い、ダーイシュのメンバー3人を殺害した。

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アレッポ県では、ARA News(7月28日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアフタリーン市からバーブ市方面に部隊を撤退させた。

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米中央軍(CENTCOM)は、7月28日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して14回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は3回におよび、ハサカ市近郊(2回)、イドリブ市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, July 28, 2015、AP, July 28, 2015、ARA News, July 28, 2015、Champress, July 28, 2015、al-Hayat, July 29, 2015、Iraqi News, July 28, 2015、Kull-na Shuraka’, July 28, 2015、al-Mada Press, July 28, 2015、Naharnet, July 28, 2015、NNA, July 28, 2015、Reuters, July 28, 2015、SANA, July 28, 2015、UPI, July 28, 2015などをもとに作成。

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