アーネスト米ホワイトハウス報道官「米軍のシリア領内での作戦にシリア政府は介入すべきでない」(2015年8月3日)

ジョシュ・アーネスト米ホワイトハウス報道官は、米軍がトルコ領内で教練したシリアの「穏健な反体制派」に対する航空支援を決定したとする報道に関して、シリア政府は米軍のシリア領内での作戦に「介入すべきでない」と述べ、シリア政府がこの警告を無視した場合、「さらなる措置」を講じると脅迫した。

AFP(8月4日付)などが伝えた。

この発言に関して、『サウラ』(8月4日付)は、米軍がトルコで軍事教練を行っている「穏健な反体制派」が「過激派のもう一つの顔以外の何ものでもない」と指摘、米国による「穏健な反体制派」支援を厳しく非難した。

一方、シリアの治安機関高官は、AFP(8月4日付)に対して、「米国の脅迫はメディアで主張しているだけで、有志連合が結成されて以来、米国はテロと戦うと言っているが、シリア国内の実際の戦況は、シリア軍が戦いの行方を決めている…。彼らは3年前から安全地帯を設置すると言ってきたが、願望することと現実は別のものだ」と述べた。

AFP, August 4, 2015、AP, August 4, 2015、ARA News, August 4, 2015、Champress, August 4, 2015、al-Hayat, August 5, 2015、Iraqi News, August 4, 2015、Kull-na Shuraka’, August 4, 2015、al-Mada Press, August 4, 2015、Naharnet, August 4, 2015、NNA, August 4, 2015、Reuters, August 4, 2015、SANA, August 4, 2015、al-Thawra, August 4, 2015、UPI, August 4, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.