シリア・クルド進歩民主党のアブドゥルハミード・ダルウィーシュ書記長は『シャルク・アウサト』(2月16日付)に、ジュネーブ2会議の事実上の決裂に関して「両当事者が無責任にならないため、対話は続けられるだろうと考える」と述べた。
シリア・クルド国民評議会幹部としてジュネーブ2会議のシリア革命反体制勢力国民連立代表団に参加したダルウィーシュ書記長はしかし「殺戮、破壊のあとに、彼ら(シリア政府)を真のパートナーとして受け入れることは難しい。彼らはパートナーだけでなく、譲歩さえも受け入れようとしない」と批判した。
また「テロとの戦い」に関して、ダルウィーシュ書記長は「テロへの対処に合意したとしても、問題は簡単ではなく、20年はかかる。シリアには今、武装集団の強力な基盤があり、容易ではない…。近く合意に達することができなければ、テロリストがシリア全土を支配し、さらなる大災害が生じる」と警鐘を鳴らした。
一方、民主統一党に関して、ダルウィーシュ書記長は「シリア政府はそのこと(西クルディスタン移行期民政局)に疑義を呈しておらず、否定しておらず、承認している…。民主統一党と連絡をとっており、我々の間に敵意はないが、この党は方針を変えることはない。この党には明確な特徴があり、自治政府に誰かが参加することを拒んでいる」と述べた。
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民主統一党執行委員会は声明を出し、『シャルク・アウサト』(2月16日付)でのアブドゥルハミード・ダルウィーシュ氏の発言に関して、シリア政府が民主統一党を支持しているとの主張には根拠がないと拒否、「こうした発言はジュネーブ2会議第2ラウンドでシリア革命反体制勢力国民連立に付随するクルド人代表団の長としてダルウィーシュ氏が犯した失敗を正当化しようとするものだ」と批判した。
Rihab News, February 17, 2014、al-Sharq al-Awsat, February 16, 2014などをもとに作成。
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