2014年1月23日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、SANA(1月23日付)によると、シールービーム修道院を占拠する武装集団を軍が要撃し、戦闘員20人を殺傷、装備を破壊した。

またアドラー市ウンマーリーヤ地区、アルバイン市、アッブ農場、ダーライヤー市、ランクース市郊外などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

さらにジャルマーナー市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民2人が負傷した。

**

ダマスカス県では、SANA(1月23日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、アブー・ルンマーナ地区の日本大使館近く、シュカイブ・アルスラーン通りに反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民4人が負傷した。

**

イドリブ県では、SANA(1月23日付)によると、マストゥーマ街道、ビンニシュ市、カフルジャーリス市、ダルド・ドゥーサ村、マラティーン村、シュワイハ村、アブー・ズフール航空基地北部で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、SANA(1月23日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、マアーッラト・アルティーク村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、カッラーサ地区、マイサル地区、旧市街、ハナーヌー地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、イスラーム戦線の幹部は、ハラブ・ニュース(1月23日付)に出演し、再開が発表されたアレッポ国際空港に関して、いかなる民間機、軍用機も着陸しなかった、と述べた。

**

ヒムス県では、SANA(1月23日付)によると、ヒムス市クスール地区、ハマディーヤ地区、タルビーサ市周辺、アスィーラ村、タッルドゥー市、タルール・ハワー村、サアン村、ダール・カビーラ村、キースィーン村、ザーラ村、シューマリーヤ山、ウンム・サフリージュ村、ラッフーム村、クサイル市南部郊外、アブー・アラーヤー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヒムス市インシャーアート地区、カラム・シャーミー地区、ハムラー地区に、反体制武装集団が迫撃砲を撃ち込み、市民4人が負傷した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(1月23日付)によると、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ラシュディーヤ地区、フサイニーヤ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、SANA(1月23日付)によると、ダルアー市各所、ジャースィム市・アーリヤ村間の街道、ブスラー・シャーム市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハサカ県では、SANA(1月23日付)によると、マーリキーヤ市の市場で、爆弾が仕掛けられた車2台が相次いで爆発し、市民5人が死亡、10人が負傷した。

またリハーブ・ニュース(1月23日付)によると、ダイリーク市でも爆弾が仕掛けられた車が爆発し、3人が死亡、10人以上が負傷した。

AFP, January 23, 2014、AP, January 23, 2014、Champress, January 23, 2014、Halabnews.com, January 23, 2014、al-Hayat, January 24, 2014、Iraqinews.com, January 23, 2014、Kull-na Shuraka’, January 23, 2014、Naharnet, January 23, 2014、NNA, January 23, 2014、Reuters, January 23, 2014、Rihab News, January 23, 2014、SANA, January 23, 2014、UPI, January 23, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.