2014年2月24日のシリア情勢:反体制勢力の動き

シリア人ジハード主義者のアブー・ヤザン・シャーミー氏はインターネット(http://justpaste.it/eiv5など)で「シャイフ、アブー・ハーリド・スーリーの殉教の話」と題したメッセージを発表し、シャーム自由人イスラーム運動指導者のアブー・ハーリド氏殺害の様子を綴った。

アブー・ヤザン氏によると、アブー・ハーリド氏は、2月23日にアレッポ市のシャーム自由人イスラーム運動本部に対して自爆攻撃を行ったイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)戦闘員2人との戦闘中に胸を撃たれて、死亡したという。

Kull-na Shuraka', February 24, 2014

Kull-na Shuraka’, February 24, 2014

『ハヤート』(2月25日付)によると、アブー・ハーリド氏は、アフガニスタン、イラクで反米武装闘争に参加したのち、アル=カーイダの指導者アイマン・ザワーヒリー氏の命を受け、ダーイシュとシャームの民のヌスラ戦線の和解のためにシリアに派遣されていた。

自由シリア軍参謀委員会のアブドゥルイラーフ・バシール新参謀長は『スィヤーサ』(2月24日付)に、ヨルダンのアブドゥッラー2世軍事基地で訓練を受けた戦闘員6,000人がヨルダンからシリア南部に進入、またダマスカス郊外県東グータ地方に砂漠経由で兵器15トンが補給されたと述べた。

バシール参謀長はまた、参謀委員会本部がトルコ領内からシリア国内の対ヨルダン国境地帯に移転したと述べ、参謀委員会がトルコを拠点としていたことを認めた。

参謀委員会本部の移転先である「シリア国内」がどこかについては明言しなかった。

ヨルダンおよびシリア南部での活動活性化に関して、バシール参謀長は、米国、サウジアラビア、ヨルダン、そして湾岸諸国がアサド政権を早急に崩壊させることを決断し、シリア領内への空爆、ジュネーブ2会議破棄をめざすようになったことを示すものだとの見方を示した。

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ラッカ県では、Syria-News(2月25日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がラッカ市内のハミーダ・ターヒル女子高校の生徒3人、女性教員1人、女性書記官1人を4時間にわたり身柄拘束し、むち打ち刑に処した。

彼女らは、ニカーブを着用していなかったため、「ハッド刑」に処されたという。

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『シャルク・アウサト』(2月24日付)は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)メンバーとしてシリアに潜入した外国人戦闘員の間で、シリア人女性と結婚する事例が増えていると報じた。

外国人戦闘員とシリア人女性の結婚はラッカ市、アレッポ市で顕著で、女性たちの家族のなかには、結婚を断ることで復讐を受けることを恐れて、申し出に応じている者もいるという。

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シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン元事務局長は『クドス・アラビー』(2月24日付)の取材に対し、反体制武装集団に対空兵器などを含む高性能兵器を供与し、シリア国内に進入させ、ダマスカスなどで戦闘を行おうとする動きがあることを明らかにした。

ガルユーン元事務局長はまた、アサド政権幹部を排除したかたちでの事態収拾を実現するために、政権内の一部と連絡をとりあっているとしたうえで、「アサド政権とその同盟者が勝利すれば、湾岸諸国に戦いが波及し、その治安を根底から脅かす」と警鐘を鳴らした。

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シリア革命反体制勢力国民連立のハイサム・マーリフ法務委員長は、クッルナー・シュラカー(2月24日付)に対して、アラブ連盟代表大使に任命され、連盟から認証を受けたとの一部報道を否定した。

AFP, February 24, 2014、AP, February 24, 2014、ARA News, February 24, 2014、Champress, February 24, 2014、al-Hayat, February 25, 2014、Iraqinews.com, February 24, 2014、Kull-na Shuraka’, February 24, 2014、Naharnet, February 24, 2014、NNA, February 24, 2014、al-Quds al-‘Arabi, February 24, 2014、Reuters, February 24, 2014、SANA, February 24, 2014、al-Sharq al-Awsat, February 24, 2014、al-Siyasa, February 24, 2014、UPI, February 24, 2014などをもとに作成。

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