シャーム自由人イスラーム運動、シャーム解放機構と思われる反体制武装集団がアレッポ県北西部のロジャヴァ支配地域を攻撃、YPG主体のシリア民主軍と交戦(2017年6月13日)

アレッポ県によると、ARA News(6月13日付)によると、12日夜から13日未明にかけて、トルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室やシャーム解放機構などの拠点都市アアザーズ市に近い県北西部のマーリア市・タッル・マーリド村回廊地帯、ダーラト・イッザ市・登塔者聖シメオン教会(スィムアーン修道院)跡回廊地帯で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と反体制武装集団が激しく交戦した。

反体制武装集団はこの戦闘で、スムーカ村、ハスィーヤ村、タッル・マディーク村、クール・サッルージュ村、シャイフ・イーサー村に対して迫撃砲弾50発以上を撃ち込んだ。

両者の戦闘はまた、西クルディスタン移行期民政局の拠点都市アフリーン市郊外のジンディールス町・シーラーワー町回廊地域でも発生した。

戦闘では、反体制武装集団戦闘員約40が死亡、15人が負傷、シリア民主軍の兵士多数も死傷したという。

作家で活動家のライザーン・ハッドゥー氏がARA Newsに語ったところによると、反体制武装集団は、シャーム自由人イスラーム運動、シャーム解放機構によって構成され、これまでにもアフリーン市郊外の村々に対する攻撃を行ってきたという。

Kull-na Shuraka’, June 13, 2017

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しかし、クッルナー・シュラカー(6月13日付)は、反体制武装集団が、アレッポ市西部のダーラト・イッザ市郊外に進軍した西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を撃退したと伝えた。

同サイトによると、シリア民主軍のダーラト・イッザ市郊外への進行と時を同じくして、ヌッブル市、ザフラー町に展開するヒズブッラーの部隊もスィムアーン山一帯に進軍したが、シリア民主軍が撃退されたことを受け、後退したという。

ARA News, June 13, 2017

AFP, June 13, 2017、AP, June 13, 2017、ARA News, June 13, 2017、Champress, June 13, 2017、al-Hayat, June 14, 2017、Kull-na Shuraka’, June 13, 2017、al-Mada Press, June 13, 2017、Naharnet, June 13, 2017、NNA, June 13, 2017、Reuters, June 13, 2017、SANA, June 13, 2017、UPI, June 13, 2017などをもとに作成。

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