ダーイシュはダイル・ザウル市郊外の避難民仮設居住センターで自爆テロを敢行し、200人あまりが死傷(2017年11月4日)

ダイル・ザウル県では、SANA(11月4日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が晩、ジャフラ油田とCONOCOガス工場を結ぶ地域に設置されていた避難民仮設居住センターにダーイシュ(イスラーム国)が爆弾を積んだ車で自爆攻撃を行い、女性や子ども多数が死亡した。

ANHA(11月4日付)によると、この自爆テロは、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配地域に非難してきた住民を搬送中の車列を狙ったもので、民間人100人以上が死亡したという(AFP(11月5日付)によると、75人が死亡、140人以上が負傷)。

SANA, November 4, 2017

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団が、ユーフラテス川左岸(東岸)に展開する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と、同川右岸(西岸)に展開するシリア軍によって包囲されているダーイシュ(イスラーム国)支配下のフワイジャト・カーティア地区(カーティア島)の住民数百人が島から避難できない状態でいると発表した。

同時の住民は、シリア民主軍とダーイシュが、ユーフラテス川左岸のシリア民主軍支配地域に避難させることで合意したが、ロシア・シリア両軍は、住民に混じってダーイシュの戦闘員が逃亡することに警戒し、住民の渡河を認めていないという。

AFP, November 4, 2017、November 5, 2017、ANHA, November 4, 2017、AP, November 4, 2017、ARA News, November 4, 2017、Champress, November 4, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 4, 2017、al-Hayat, November 5, 2017、al-Mada Press, November 4, 2017、Naharnet, November 4, 2017、NNA, November 4, 2017、Reuters, November 4, 2017、SANA, November 4, 2017、UPI, November 4, 2017などをもとに作成。

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