「シリア革命の首都」とされたヒムス市中心街で「アラブの春」後初となる政権支持者による大規模集会(2017年11月16日)

ヒムス県では、SANA(11月16日付)によると、ヒムス市中心街の殉教者広場で、「矯正運動」(ハーフィズ・アサド前大統領による1970年の政権掌握クーデタ)47年周年を祝う集会が催され、多数の住民が参加した(動員された)。
ヒムス市中心街で政権支持者が大規模なデモを行うのは2011年の「アラブの春」波及後ではこれが初めて。

参加者は、「矯正運動」47周年への祝辞が書かれたプラカード、横断幕、ハーフィズ・アサド前大統領、バッシャール・アサド大統領の写真、シリア国旗、パレスチナ国旗(バアス党旗)、シリア民族社会党、人民諸組織などの旗を掲げ会場を埋め、バアス党ヒムス支部のムスリフ・サーリフ書記長、進歩国民戦線ヒムス支部のニハード・サムアーン氏、詩人のスバーフ・イーサー氏、ヒムス県ワアル地区のアカイダート部族長のアフマド・イーサー氏らが祝辞を述べた。

SANA, November 16, 2017

SANA, November 16, 2017

SANA, November 16, 2017

SANA, November 16, 2017

SANA, November 16, 2017

SANA, November 16, 2017

SANA, November 16, 2017

SANA, November 16, 2017

SANA, November 16, 2017

SANA, November 16, 2017

ヒムス市中心街の殉教者地区は、シリアに「アラブの春」波及した直後の2011年4月17日に同国最大規模の反体制デモが発生した場所で、当時は「シリア革命の首都」などと称されていた。

このデモの参加者数は、「ダマスカス宣言」運動の指導者の一人ムハンマド・ナジャーティー・タイヤーラ氏によると、同市の人口(約60万人)の3分の1にあたる20万人以上に達したとされる。

だが、『ハヤート』(2011年4月18日付)によると、参加者は「1万人程度」だった。

 

AFP, November 16, 2017、ANHA, November 16, 2017、AP, November 16, 2017、ARA News, November 16, 2017、Champress, November 16, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 16, 2017、al-Hayat, November 17, 2017、al-Mada Press, November 16, 2017、Naharnet, November 16, 2017、NNA, November 16, 2017、Reuters, November 16, 2017、SANA, November 16, 2017、UPI, November 16, 2017などをもとに作成。

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