ダマスカス郊外県東グータ地方でシリア軍とアル=カーイダ系シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団の戦闘激化(2017年11月16日)

ダマスカス県では、SANA(11月16日付)によると、ダマスカス郊外県東グータ地方で活動を続ける反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発がスワイカ地区に着弾し、3人が死亡、28人が負傷した。

迫撃砲弾はまた、サブア・バフラート地区、アッバースィーイーン地区にも着弾し、1人が死亡、13人が負傷した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(11月16日付)が、ウサーマ・ミスリーを名乗るメディア活動家の話として伝えたところによると、シリア軍はサクバー市、ハムーリーヤ市、カフルバトナー町、ドゥーマー市、アルバイン市、ハラスター市、マディーラー市を塩素ガスを装填した爆弾などで空爆したという。

また、ドゥーマー市で活動を続ける反体制活動家のイヤード・アブドゥルアズィーズ氏(ドゥーマー市長を名乗る)は、AFP(11月16日付)に対して、食糧などの人道支援物資を貯蔵していた市内の倉庫が砲撃を受けたと主張した。

東グータ地方では、アル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動が、ラフマーン軍団などの支援を受けて、15日「彼らが不正を働いた」の戦いを開始している。

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ハマー県では、SANA(11月16日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに県北東部でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦し、ハーズィム村、ラブダ村を制圧した。

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ヒムス県では、SANA(11月16日付)によると、反体制武装集団がラフアイン村を砲撃し、女性1人が死亡、1人が負傷した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(11月16日付)によると、タウヒード軍がハラーリーヤ村に進攻しようとしたシリア軍と交戦、これを撃退した。

AFP, November 16, 2017、ANHA, November 16, 2017、AP, November 16, 2017、ARA News, November 16, 2017、Champress, November 16, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 16, 2017、al-Hayat, November 17, 2017、al-Mada Press, November 16, 2017、Naharnet, November 16, 2017、NNA, November 16, 2017、Reuters, November 16, 2017、SANA, November 16, 2017、UPI, November 16, 2017などをもとに作成。

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