『ニューズウィーク』(12月1日付)は、米主導の有志連合が2014年8月にイラクで、同年9月にシリアで開始したダーイシュ(イスラーム国)に対する空爆によって「意図せず犠牲となった民間人」の数が、有志連合の発表よりも大幅に上回っていると伝えた。
有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)は11月30日、2014年8月から2017年10月までに有志連合が実施した空爆2万8,198回によって、意図せず犠牲となったことが確認される民間人の数は801人、意図せず死亡したとされる民間人の数は1,790人と発表していた。
しかし、ダーイシュに対する有志連合の「テロとの戦い」についてモニタリングを行っているAirways(https://airwars.org/)のデータによると、有志連合の空爆で犠牲となった民間人は推計で5,900人以上に達しているという。
AFP, December 4, 2017、ANHA, December 4, 2017、AP, December 4, 2017、ARA News, December 4, 2017、Champress, December 4, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2017、al-Hayat, December 5, 2017、al-Mada Press, December 4, 2017、Naharnet, December 4, 2017、The Newsweek, December 4, 2017、NNA, December 4, 2017、Reuters, December 4, 2017、SANA, December 4, 2017、UPI, December 4, 2017などをもとに作成。
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