アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月2日付)によると、シリア軍が県南部のタッル・ハディーヤ村近郊の高速道路で難民を乗せた車複数台を狙って爆撃を行い、7人が死亡、多数が負傷した。
また、『ハヤート』(2月3日付)によると、シリア軍は、カフル・ハラブ村を爆撃し、2人が死亡した。
一方、SANA(2月2日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに県南部でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団に対する掃討作戦を継続し、カフル・ハッダード村、ズィヤーラト・マタフ村、ザンマール村、ワリーダ丘を制圧した。
これに対して、シャーム解放機構は、アレッポ市西部郊外から同市に向けて迫撃砲を発射、うち1発がスライマーニーヤ地区に着弾した。
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ダマスカス郊外県では、SANA(2月2日付)によると、ジュダイダト・アルトゥーズ町内の学校の校庭に置かれていた爆発物が爆発し、子供8人が負傷した。
一方、ドゥラル・シャーミーヤ(2月2日付)によると、シリア軍がハラスター市近郊の車輌管理局一帯で「彼らが不正を働いた」作戦司令室と交戦した。
また、『ハヤート』(2月3日付)によると、シリア軍がマディーラー市、ドゥーマー市、ハラスター市、アルバイン市、サクバー市、ジスリーン町、カフルバトナー町、ハムーリーヤ市に対して激しい爆撃・砲撃を行い、マディーラー市で3人が死亡、8人が負傷、ドゥーマー市で12人が負傷した。
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ダマスカス県では、SANA(2月2日付)によると、ダマスカス郊外県東グータ地方で活動を続ける反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発がドゥワイラア地区に着弾した。
『ハヤート』(2月3日付)によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾はまた、バーブ・シャルキー地区にも着弾した。
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シャーム解放機構幹部メンバーの一人でサウジアラビア人説教師のアウドゥッラー・ムハイスィニー氏は、テレグラムの自身のアカウントを通じて、アル=カーイダ系のシャーム解放機構と、バラク・オバマ前米政権の支援を受けていた「穏健な反反体制派」のヌールッディーン・ザンキー運動の和解を仲介し、両組織の幹部が会談したことを明らかにした。
AFP, February 2, 2018、ANHA, February 2, 2018、AP, February 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 2, 2018、al-Hayat, February 3, 2018、Reuters, February 2, 2018、SANA, February 2, 2018、UPI, February 2, 2018などをもとに作成。
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