トルコのエルドアン大統領「アフリーンの問題が終わり次第、イドリブの問題を解決する」(2018年2月8日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団へのシリア軍の攻撃が激化しているイドリブ県の状況に関して、「我々は、アフリーン(の問題)が終わり次第、イドリブの問題を解決する。我々は同胞である難民が帰宅することを望んでいる。可能な限り早く、彼らが自分たちの土地に戻ることを希望している」と述べた。

エルドアン大統領はまた、「オリーブの枝」作戦によって、トルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団がアフリーン市一帯の約2,000平方キロメートルを制圧した、と述べた。

アサド政権の進退については「我々はアサドと交渉のテーブルに着くことはできない。なぜなら、彼は数十万もの無垢のシリア人を殺害したからだ」と語った。

一方、野党共和人民党のケマル・クルチダオール党首が、公正発展党(AKP)とダーイシュの関係を指摘したことについては「AKPがダーイシュを支援していることが分かったら、私は辞任する。だが、そのことが裏付けられなかったら、(クルチダオール党首は)辞任するのか?」と反論した。

TRT(2月8日付)が伝えた。

al-Durar al-Shamiya, February 8, 2018

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トルコ外務省報道官は声明で、7日のフランスのジャン=イヴ・ル・ドリアン外務大臣の発言に対し、「トルコが行っている作戦はフランス外務大臣の主張とは逆に、シリアで起こっている戦争に新たな戦争が付け加えられるのを回避するものだ…。我々は同盟国が、テロ組織と戦う我々を支援し、その言動においてこの組織を弄ばないことを期待する」と非難した。

AFP, February 8, 2018、ANHA, February 8, 2018、AP, February 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2018、al-Hayat, February 9, 2018、Reuters, February 8, 2018、SANA, February 8, 2018、TRT, February 8, 2018、UPI, February 8, 2018などをもとに作成。

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