アサド政権はYPG主体のシリア民主軍への増援部隊派遣の経路を確保することでロジャヴァと合意済み(2018年2月11日)

ドゥラル・シャーミーヤ(2月11日付)は、アサド政権を支持する民兵組織の一つ「ザフラーの盾」が、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とともに、アレッポ県アフリーン市一帯に侵攻するトルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団と交戦していると伝え、同民兵がトルコ軍の車輌を攻撃する映像を公開した。

「ザフラーの盾」はアレッポ市北西部のザフラー町の出身者(シーア派)によって構成される民兵。

また、ロイター通信(2月11日付)が、人民防衛隊の複数の高官の話として、ハサカ県やアレッポ県北東部のアイン・アラブ(コバネ)市方面から、アフリーン市への増援部隊派遣でシリア政府と合意したと伝えた。

シリア民主軍のキーヌー・ガブライール報道官によると、「アフリーン市一帯への増援部隊派遣の経路は複数あるが、基本となる経路はシリア軍を経由するものだ。両軍は増援部隊派遣のため、安全確保することで合意している」という。

AFP, February 11, 2018、ANHA, February 11, 2018、AP, February 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2018、al-Hayat, February 12, 2018、Reuters, February 11, 2018、SANA, February 11, 2018、UPI, February 11, 2018などをもとに作成。

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