トルコのエルドアン大統領はアレッポ県北部のロジャヴァ支配下のタッル・リフアト市への侵攻の意思を表明(2018年3月24日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、首都アンカラでの与党公正発展党(AKP)の大会で、アレッポ県アフリーン郡で続行中の「オリーブの枝」作戦に関して、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)の支配下にある同地東側のタッル・リフアト市に進攻する意思を表明した。

エルドアン大統領は「我々は近いうち、シリア国境で我々に耳目を注いでいる兄弟に寄り添うだろう…。我々の兄弟は、タッル・リフアト市から始まって、マンビジュ市、タッル・アブヤド市、ラアス・アイン市、そしてすべての国境地帯でトルコが治安、安寧、そして安定を実現するよう求め、メッセージを送っている…。我々は彼らの呼びかけに手をこまねくことはなく、彼らの求めに応じるだろう」と述べた。

また、トルコ軍は声明を出し、アレッポ県アフリーン郡全土を制圧したと発表した。

al-Durar al-Shamiya, March 24, 2018

**

アレッポ県では、ANHA(3月24日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)が、アフリーン市の工業地帯にあるシャーム軍団の部隊に対して特殊作戦を敢行し、戦闘員19人を殺害した。

AFP, March 24, 2018、ANHA, March 24, 2018、AP, March 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2018、al-Hayat, March 25, 2018、Reuters, March 24, 2018、SANA, March 24, 2018、UPI, March 24, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.