シリア人権監視団はシリア国内での3月の死者数が3,673人を記録したと発表し、その内訳を明らかにする(2018年4月1日)

英国で活動する反体制系NGOのシリア人権監視団は、2018年3月のシリア国内での死者数が3,673人を記録した発表した。

それによると、民間人の死者総数は1,460人(うち子供295人、女性174人)。

このうち、ロシア軍の爆撃による死者は938人(うち子供179人、女性101人)、シリア軍の爆撃による死者は229人(うち子供76人、女性45人)、シリア軍の砲撃による死者は43人(うち子供5人、女性3人)、シリア治安当局の拷問による死者は1人、反体制武装集団およびイスラーム過激派の砲撃による死者は66人(うち子供13人、女性10人)、トルコ軍の爆撃・砲撃による死者は133人(うち子供16人、女性12人)、トルコ国境警備隊の狙撃による死者は1人、ダーイシュ(イスラーム国)の処刑による死者は3人(うち子供1人)、米主導の有志連合の爆撃による死者は5人、爆弾をしかけた車の爆発に巻き込まれた死者は6人、シャーム解放機構などのイスラーム過激派によって殺害された死者は8人(うち子供1人)、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍によって殺害された死者は4人、地雷の爆発による死者は4人(うち女性1人)、死因不明の死者は14人(うち子供2人)、イスラーム国の砲撃による死者は15人(うち子供1人、女性1人)だという。

一方、戦闘員の死者は、反体制武装集団、イスラーム過激派、シリア民主軍が1,026人、シリア軍が391人、人民諸委員会、国防隊、シリア民兵が489人、レバノンのヒズブッラーが8人、親政権外国人民兵が47人、身元不明が28人、ダーイシュ、シャーム解放戦線、ムハージリーン・ワ・アンサール軍、トルキスタン・イスラーム党など外国人戦闘員が224人。

AFP, April 1, 2018、ANHA, April 1, 2018、AP, April 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2018、al-Hayat, April 2, 2018、Reuters, April 1, 2018、SANA, April 1, 2018、UPI, April 1, 2018などをもとに作成。

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