ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプで活動を続けてきた「テロリスト」がシリア政府と同地からの退去で合意(2018年4月29日)

ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、SANA(4月29日付)によると、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプで活動を続けてきた「テロリスト」が28日、同地の戦闘員の処遇をめぐってシリア政府と合意に達した。

合意は、①同地の戦闘員をイドリブ県に退去させること、②シャーム解放機構などからなる反体制武装集団の包囲が続くカファルヤー町、フーア市の住民約1,500人を解放すること、③反体制武装集団が拉致しているイシュタブリク村住民85人を釈放すること、を骨子とする。

この合意を受け、戦闘員多数が29日夜、シリア政府によって用意された大型バス数十台に乗って退去を開始した。

『ハヤート』(4月30日付)によると、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ、ハジャル・アスワド市一帯にはダーイシュ、シャーム解放機構の戦闘員1,500~2,000人が籠城を続けているという。

SANA, April 29, 2018

SANAによると、シリア軍はまた、ハジャル・アスワド市一帯にあるダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の拠点に対する爆撃・砲撃を継続した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍は28日晩から29日未明にかけて、カダム区のほぼ全域をダーイシュから奪取、制圧した。

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AFP, April 29, 2018、ANHA, April 29, 2018、AP, April 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 29, 2018、al-Hayat, April 30, 2018、Reuters, April 29, 2018、SANA, April 29, 2018、UPI, April 29, 2018などをもとに作成。

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