ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は、スプートニク(5月22日付)のインタビューに応じて、そのなかで、レバノンのヒズブッラーやイラン・イスラーム革命防衛隊の処遇に関して「この問題(ヒズブッラーやイラン・イスラーム革命防衛隊のシリアからの撤退)は議題として提起されていない。我々が誰であれ、この問題を提起することを認めない」と強く否定した。
ミクダード外務在外副大臣は「シリア政府の招きによってシリア領内で駐留している部隊の撤退、残留は、シリア政府のみにかかわる問題だ。なぜなら、それはシリア・アラブ共和国の主権のもとで、他でもないシリア領内にいる者によって行われるものだからだ」と述べた。
一方、トルコに関しては、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領を「善隣外交を維持せず、近隣諸国を破壊した…。アフリーン市占領がその証拠だ」と非難する一方、「我々はみな、これまでもそして今後もトルコ国民の善意に期待している。我々はトルコ国民に復興プロセスを支援して欲しいと思っている…。トルコ政府によるテロ支援を止めさせてもらいたいと考えている…。アフリーンなどを占領するトルコ軍をトルコ国民に撤退させてもらいたい…。両国民のために良好な関係を復活させたい」と述べた。
AFP, May 23, 2018、ANHA, May 23, 2018、AP, May 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 23, 2018、al-Hayat, May 24, 2018、Reuters, May 23, 2018、SANA, May 23, 2018、Sputnik News, May 23, 2018、UPI, May 23, 2018などをもとに作成。
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