2014年3月5日のシリア情勢:レバノンの動き

NNA(3月5日付)によると、ベカーア県バアルベック郡ナビー・シート村郊外の農地に迫撃砲弾1発が着弾した。

これに関して、シャームの民のヌスラ戦線はツイッターを通じて声明を出し、「イランの党(ヒズブッラー)の隠れ家」にロケット弾3発を打ち込んだと発表し、犯行を認めた。

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ベカーア県バアルベック郡アルサール地方へのシリア軍の越境空爆に関して、MTV(3月5日付)は、レバノン軍が対空砲で迎撃したと報じた。

しかし、LBCI(3月5日付)はこれを否定した。

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『アフバール』(3月5日付)は、シャームの民のヌスラ戦線とイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のレバノンでの活動に関して、「両組織はイラクと同様、レバノンでも攻撃を行う兵站面での能力を持っているが、紛争をレバノンに拡大するとの決定はない」とするヌスラ戦線指導者のコメントを伝えた。

AFP, March 5, 2014、al-Akhbar, March 5, 2014、AP, March 5, 2014、ARA News, March 5, 2014、Champress, March 5, 2014、al-Hayat, March 6, 2014、Iraqinews.com, March 5, 2014、Kull-na Shuraka’, March 5, 2014、LBCI, March 5, 2014、MTV, March 5, 2014、Naharnet, March 5, 2014、NNA, March 5, 2014、Reuters, March 5, 2014、SANA, March 5, 2014、UPI, March 5, 2014などをもとに作成。

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