2014年3月13日のシリア情勢:シリア政府の動き

ギリシャ正教会アンタキア総大司教区は声明を出し、3月9日に解放された聖タクラー修道院の修道女らの発言(http://syriaarabspring.info/wp/?p=5182)に関して、「過酷な拉致拘束から解放された一部の修道女らの発言は、教会の立場を表明したものではなく、長期間にわたる逮捕の影響を受けたものである…。教会はあらゆるテロ、背教宣告(タクフィール)、拉致、暴力…、モスク破壊、教会破壊を非難する」と表明した。

声明は「アッラーがシリア、その大統領、国民を守りますよう。我々が心底切望している平和を回復くださいますよう」と締めくくられている。

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ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は新華社通信に対して「アサド大統領は他のシリア国民と何ら変わりない。彼は、今後の復興プロセス…を保障する存在であり…、シリアの未来を真に保障する存在だ」としたうえで、「(大統領選挙への)被選挙権は、すべてのシリア国民に同権利を付与している憲法を通じて保障されねばならない…。アサド大統領はシリア生まれのシリア人であり、2000年以降、多大な実績を上げてきた」と述べた。

SANA(3月13日付)が伝えた。

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ワーイル・ハルキー首相はダマスカス郊外県ハルジャラ地方で建設中の避難民仮設住宅建設現場を視察した。

ハルキー首相は視察現場で、政府主導のもとで3,392ユニットの仮設住宅を増設する計画を推し進めていると述べた。

同計画では、ダマスカス郊外県で1,200ユニット、ヒムス県に800ユニット、ダルアー県に1,392ユニットの仮設住宅を建設が予定されているという。

SANA(3月13日付)が伝えた。

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アサド大統領は、2014年法律第3号(電子商取引規制法)を公布した。

SANA(3月13日付)が伝えた。

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人民議会では前日に引き続き、選挙法改正法案の審議が本会議で行われた。

SANA(3月13日付)が伝えた。

AFP, March 13, 2014、AP, March 13, 2014、ARA News, March 13, 2014、Champress, March 13, 2014、al-Hayat, March 14, 2014、Iraqinews.com, March 13, 2014、Kull-na Shuraka’, March 13, 2014、Naharnet, March 13, 2014、NNA, March 13, 2014、Reuters, March 13, 2014、SANA, March 13, 2014、UPI, March 13, 2014などをもとに作成。

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