シリア軍はハマー県、イドリブ県を「樽爆弾」で爆撃(2018年9月10日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタッル・ウスマーン村、バーナ村、ラターミナ町を砲撃した。

一方、SANA(9月10日付)によると、シリア軍が反体制武装集団の支配下にあるカルアト・マディーク街とシャフシャブー山を結ぶ街道一帯、カフルズィーター市、ラターミナ町に対して砲撃を行った。

シリア軍消息筋によると、これに対して、反体制武装集団はシリア政府支配地域を砲撃、ハマー航空基地、アルザ村、ハマー市内のミアッリミーン公園に砲弾が着弾し、3人が負傷した。

ドゥラル・シャーミーヤ(9月10日付)によると、反体制武装集団が砲撃した基地は戦車学校で、戦闘員は基地に突入し、シリア軍兵士多数を殺害したという。

戦闘激化を受け、カルアト・マディーク町、トゥワイナ村、シャリーア村、ジャマーサ村の住民数百人がイドリブ県のザーウィヤ山一帯に避難した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍はイドリブ県のフバイド村、アービディーン村、ブワイダ村、ハマー県のラハーヤー村、カフルズィーター市、ラターミナ町、ザカート村に「樽爆弾」20発あまりを投下、ジャルジャナーズ町を砲撃した。

一方、
SANA(9月10日付)によると、シリア軍がフバイト村一帯の反体制武装集団拠点を砲撃した。

AFP, September 10, 2018、ANHA, September 10, 2018、AP, September 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 10, 2018、al-Hayat, September 11, 2018、Reuters, September 10, 2018、SANA, September 10, 2018、UPI, September 10, 2018などをもとに作成。

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