2014年4月2日のシリア情勢:反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(4月2日付)は、ダマスカス郊外県東グータ地方、ダマスカス県ジャウバル区で活動していたユースフ・アズマ大隊が活動停止を発表したと報じた。

司令官のフサーム・ハーニー・ズィーブ氏はクッルナー・シュラカーに対し、自由シリア軍参謀委員会からの支援が不十分で資金面の困難に直面し、高性能の兵器、戦闘員の生活保障ができなかったことを明らかにした。

Kull-na Shuraka', April 2, 2014

Kull-na Shuraka’, April 2, 2014

ズィーブ氏によると、スワイダー県で活動していたスルターン・バーシャー・アトラシュ大隊も同様の理由で活動を停止していたという。

ユースフ・アズマ大隊は2012年12月15日に活動を開始、2013年初めに結成を正式発表していた。

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クッルナー・シュラカー(4月2日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立の消息筋の話として、7人代表メンバーの辞任を正式に受理したと報じた。

7人の氏名は以下の通り:

1. ヤースィル・ファルハーン

2. カマール・ルブワーニー

3. ヤフヤー・クルディー

4. ムハンマド・シャッアール

5. ムスタファー・シャルシュ

6. ダーウード・アール・スライマーン

7. ヤーミン・ジャウハリー

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シャームの民のヌスラ戦線は、ハサカ県マルカダ町を制圧したイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)掃討を目的とした「殉教者のための復讐」作戦を開始したと発表した。

クッルナー・シュラカー(4月2日付)が報じた。

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Kull-na Shuraka', April 2, 2014

Kull-na Shuraka’, April 2, 2014

自由シリア軍参謀委員会は、アレッポ市および同市郊外での活動を統括する統合軍事参戦司令室を設置したと発表した。

司令室設置は2014年3月28日の参謀委員会会合で決定され、ウマル・アブドゥッラフマーン空軍大尉が司令室長を務める、という。

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ARA News(4月2日付)によると、民主統一党のアサーイシュが、ハサカ県タッル・タムル町でシリア・クルド・イェキーティー党幹部のバフジャト・シャイフー氏、カーミーラーン・シャイフー氏を一時拘束した。

カーミーラーン・シャイフー氏がタッル・タムル町長と村での租税をめぐって口論となったことが拘束の理由だという。

AFP, April 2, 2014、AP, April 2, 2014、ARA News, April 2, 2014、Champress, April 2, 2014、al-Hayat, April 3, 2014、Iraqinews.com, April 2, 2014、Kull-na Shuraka’, April 2, 2014、Naharnet, April 2, 2014、NNA, April 2, 2014、Reuters, April 2, 2014、SANA, April 2, 2014、UPI, April 2, 2014などをもとに作成。

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