英国を拠点に活動する反体制系NGOのシリア人権監視団によると、5日のロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(5日深夜)してから8日目となる3月13日、シリア・ロシア軍、トルコ軍は爆撃を実施しなかったが、シリア軍、「決戦」作戦司令室による若干の停戦違反が確認された。
「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。
ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(イドリブ県1件、ラタキア県3件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。
トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が戦車、装甲車など約60輌からなる車列をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカッバーナ村一帯を砲撃した。
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ダマスカス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月13日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、ダハーディール地区で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、運転手が重傷を負い、搬送先の病院で死亡した。
AFP, March 13, 2020、ANHA, March 13, 2020、AP, March 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 13, 2020、Reuters, March 13, 2020、SANA, March 13, 2020、SOHR, March 13, 2020、UPI, March 13, 2020などをもとに作成。
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