2014年4月4日のシリア情勢:レバノンの動き

NNA(4月4日付)によると、ベカーア県バアルベック郡ラブワ村・ナビー・ウスマーン村間にロケット弾2発が着弾した。

これに関して、バアルベック・スンナ派自由人旅団はツイッターを通じて声明を出し、「ヒズブッラーの指導のもと、トリポリ市住民に対して非レバノン人の軍が行っていることへの報復」と述べ、犯行を認めた。

しかしこの声明発表の約4時間後、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が別の声明を出し、「レバノンの抑圧されたスンナ派を支援するため、ヒズブッラーのシャッビーハに対して2発のグラード・ロケット弾を発射した」と主張した。

**

バアルベック・スンナ派自由人旅団はツイッターを通じて声明を出し、北部県トリポリ市での軍の治安維持活動に関して「軍のネズミどもはイスラーム教徒の家という聖域に女性がいるということを考慮していない」と非難、「レバノン軍を掌握している非レバノン人の軍(イラン人を示唆)、ヒズブッラーの攻撃」を退けるべきだと主張した。

**

NNA(4月4日付)は、シャームの民のヌスラ戦線戦闘員8人が軍事裁判所に起訴されたと報じた。

8人のうち2人がレバノン人、6人がシリア人。

AFP, April 4, 2014、AP, April 4, 2014、ARA News, April 4, 2014、Champress, April 4, 2014、al-Hayat, April 5, 2014、Iraqinews.com, April 4, 2014、Kull-na Shuraka’, April 4, 2014、Naharnet, April 4, 2014、NNA, April 4, 2014、Reuters, April 4, 2014、SANA, April 4, 2014、UPI, April 4, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.