シリア軍がイドリブ県での攻撃でシャーム解放機構、国民解放戦線の戦闘員3人を殺害(2020年7月25日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから142日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方一帯を砲撃、同司令室を主導するシャーム解放機構と国民解放戦線の戦闘員3人を殺害、7人あまりを負傷させた。

シリア軍が砲撃を行ったのは、ファッティーラ村、カンスフラ、スフーフン、フライフィル村、ルワイハ村、バイニーン村、ハルーバ村。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(イドリブ県7件、ラタキア県1件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

AFP, July 25, 2020、ANHA, July 25, 2020、AP, July 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 25, 2020、Reuters, July 25, 2020、SANA, July 25, 2020、SOHR, July 25, 2020、UPI, July 25, 2020などをもとに作成。

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