2014年4月8日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、マナール・チャンネル(4月8日付)によると、軍がヒズブッラー戦闘員ともにカラムーン地方のランクース市一帯の掃討作戦を本格化させた。

シリア人権監視団によると、これに伴い、軍はランクース市に対して激しい空爆を行った。

またAFP(4月8日付)は、軍消息筋の話として、軍がランクース市郊外のレーダー施設がある丘陵地帯などを制圧したと報じた。

シリア人権監視団によると、戦闘はサフナーヤー市周辺でも激しく行われたという。

一方、SANA(4月8日付)によると、ランクース市周辺の丘陵地帯に設置されているレーダー施設などの拠点を軍が制圧、また同市周辺、サルハ市郊外、ムライハ市西部、アイン・タルマー村、アーリヤ農場、ザバダーニー市郊外、ダーライヤー市で、シャームの民のヌスラ戦線などと交戦し、複数の戦闘員を殺傷した。

またカナーキル村では、反体制武装集団戦闘員13人が当局に投降した。

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ダマスカス県では、『ハヤート』(4月9日付)によると、ジハード主義武装集団がジャウバル区を手製の迫撃砲で攻撃、またラウダ地区、ウマウィーイーン広場、ダマスカス大学建築工学部、ドゥワイラア地区、ジスル・カッバース近くに迫撃砲弾が着弾し、複数の市民が負傷した。

これに関してSANA(4月8日付)は、ダマスカス大学建築工学部に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、学生2人を含む5人が負傷、ドゥワイラア地区に迫撃砲弾が着弾し、子供1人が負傷したと報じた。

またSANAによると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ナースィリーヤ村を軍が「樽爆弾」で空爆した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヌアイマ村各所を軍が砲撃した。

Kull-na Shuraka', April 8, 2014

Kull-na Shuraka’, April 8, 2014

また、クッルナー・シュラカー(4月8日付)によると、インヒル市シャリーア委員会のシャイフ、アリー・ジャマール・ファルワーン氏(アブー・イバーダ)が、アーリヤ村・アイン・ティーナ村間を車で移動中に迫撃砲による攻撃を受け、死亡した。

一方、SANA(4月8日付)によると、アトマーン村、ヌアイマ村、ワルダート村、クワダナ村、ズィムリーン村周辺、ナワー市、ダルアー市ミスリー交差点地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、カサブ町一帯を軍が砲撃、ハラーミーヤ山、ナスル山一帯で、軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線、ジュヌード・シャーム、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム・シャーム運動などと交戦した。

一方、SANA(4月8日付)によると、ナスル山南部のハラーミーヤ山に軍と国防隊が進軍し、同地を制圧した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市とタドムル市を結ぶ街道で爆弾が爆発し、軍兵士4人が負傷、またヒムス市ワアル地区で、軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(4月8日付)によると、キースィーン村、ヒンダーウィー村、アイン・フサイン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヒムス市旧市街各所に籠城していた反体制武装集団戦闘員49人が当局に投降した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハーッジ・ハンムード村、ラーミー村を軍が空爆する一方、ハーン・シャイフーン市周辺、バーブーリーン村近郊で軍とジハード主義武装集団が交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ブスターン・カスル地区、アンサーリー地区、スッカリー地区、ライラムーン地区、カフルナーハー村、アウラム・クブラー町を軍が空爆・砲撃する一方、スライマーニーヤ地区、ジュマイリーヤ地区がジハード主義武装集団の砲撃を受けた。

またアレッポ市シャイフ・サイード地区、シャイフ・ナッジャール市では軍と反体制武装集団の戦闘が続いた。

一方、SANA(4月8日付)によると、アレッポ市ジャンドゥール地区、アーミリーヤ地区、アレッポ中央刑務所周辺、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、アターリブ市、ムスリミーヤ村、ハンダラート・キャンプ、フライターン市、ハーン・アサル村、ダーラト・イッザ市、ハーン・トゥーマーン村、ブライジュ村、バフラト・シャラファ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハラブ・ジャディーダ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民2人が死亡、15人が負傷した。

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ハサカ県では、『ハヤート』(4月9日付)によると、民主統一党アサーイシュがカフターニーヤ市で外出禁止令を出した。

同市で「爆弾テロ」を行おうとする「スリーパー組織」が潜入したのがその理由で、この直後爆破事件が発生したもの、アサーイシュは多数の容疑者を逮捕したという。

一方、ARA News(4月8日付)によると、マルカダ町郊外のマルカダ山、ハスィーン村をイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が砲撃する一方、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団も反撃し、マルカダ町一帯を砲撃した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(4月8日付)によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、ジュバイラ地区、工業地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, April 8, 2014、AP, April 8, 2014、ARA News, April 8, 2014、Champress, April 8, 2014、al-Hayat, April 9, 2014、Iraqinews.com, April 8, 2014、Kull-na Shuraka’, April 8, 2014、Naharnet, April 8, 2014、NNA, April 8, 2014、Qanat al-Manar, April 8, 2014、Reuters, April 8, 2014、SANA, April 8, 2014、UPI, April 8, 2014などをもとに作成。

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