2014年4月13日のシリア情勢:シリア政府の動き

アサド大統領はダマスカス大学政治学部で教育委員会メンバーおよび大学院生と会合を開き、現下の紛争について議論を行った。

SANA, April 13, 2014

SANA, April 13, 2014

SANA(4月13日付)によると、この会合で、アサド大統領は「イデオロギー戦争とアイデンティティ消滅に向けた試みこそが、植民地主義による攻撃のなかでもっとも危険なもの」だとの見方を示し、アラブ性(ウルーバ)とイスラーム教を不可欠とするイデオロギーをアラブ地域のよりどころにする必要があると強調した。

またアサド大統領は、こうした原則こそがシリア社会の治安、そして思想的・社会的安定における最重要な要素だと付言した。

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SANA(4月13日付)によると、ワーディー・ウユーン市(ハマー県)、スワイダー県マシュナフ市で、軍による「テロとの戦い」を支持する集会が開かれ、多数の住民が参加した。

AFP, April 13, 2014、AP, April 13, 2014、ARA News, April 13, 2014、Champress, April 13, 2014、al-Hayat, April 14, 2014、Iraqinews.com, April 13, 2014、Kull-na Shuraka’, April 13, 2014、Naharnet, April 13, 2014、NNA, April 13, 2014、Reuters, April 13, 2014、SANA, April 13, 2014、UPI, April 13, 2014などをもとに作成。

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