2014年4月16日のシリア情勢:レバノンの動き

NNA(4月16日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村東部の国境地帯をシリア軍が空爆した。

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ナビーフ・ビッリー国民議会議長(アマル運動書記長、3月8日勢力)は、5月25日に任期終了となるミシェル・スライマーン大統領の後任を選出するための臨時会を4月23日12時に開催すると発表した。

次期大統領選挙をめぐっては、レバノン軍団(3月14日勢力)のサミール・ジャアジャア代表が立候補を表明した一方、自由国民潮流(3月8日勢力)のミシェル・アウン代表が立候補を示唆している。

3月14日勢力(ムスタクバル潮流など)、3月8日勢力(ヒズブッラー、アマル運動など)、中道派・無所属(進歩社会主義党、レバノン・カターイブ党)は、いずれもスライマーン大統領の任期延長と「憲政上の真空」発生に反対するとともに、複数候補者の立候補に難色を示し、コンセンサスに基づく次期大統領の信任を支持しているが、どの候補者を支持するかについては態度を明確にしていない。

AFP, April 16, 2014、AP, April 16, 2014、ARA News, April 16, 2014、Champress, April 16, 2014、al-Hayat, April 17, 2014、Iraqinews.com, April 16, 2014、Kull-na Shuraka’, April 16, 2014、Naharnet, April 16, 2014、NNA, April 16, 2014、Reuters, April 16, 2014、SANA, April 16, 2014、UPI, April 16, 2014などをもとに作成。

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