シリア国内の暴力(2014年5月5日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線がスブハ村を襲撃し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦の末、同村を制圧した。

この戦闘でヌスラ戦線戦闘員6人が死亡したという。

また、スブハ村から撤退したダーイシュはジュダイド・アカイダート村に入り、ヌスラ戦線と再び交戦、住民5人、ダーイシュ戦闘員17人が死亡した。

一方、ダーイシュはダイル・ザウル市西部のジャズラト・ブーハミード村、ジュズラト・ミーラージュ村、クブル村を襲撃し、ヌスラ戦線などジハード主義武装集団戦闘員25人以上を殺害した。

これに関連して、アラブ・西側メディアは、ブサイラ市、ブライハト村、ザッル村の住民約6万人のほぼすべてが、ダーイシュの攻撃を避けるために避難した、と伝えた。

だが、ダイル・ザウル革命諸勢力広報局は、「自由シリア軍」が住民らに対し、マヤーディーン市などへの一時避難を要請したが、ダーイシュの戦闘員を完全に殲滅し、住民はすでに帰宅していると述べ、アラブ・西側の報道を否定した。

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ダルアー県では、SMART News(5月5日付)によると、「自由シリア軍」とイスラーム主義武装集団が、ヨルダン国境に近いインヒル市近郊の大ムタウワク丘陵、小ムタウワク丘陵、ヒルバト・ファーディー村を制圧するため、「アッラーは偉大なり」の戦い」と称する作戦を開始した。

『ハヤート』(5月6日付)によると、これを受け、同地一帯で軍と、イスラーム・ムサンナー運動、ハウラーン外国人旅団、ムハージリーン・アンサール旅団、殉教者ガッサーン・トゥワイリシュ旅団、第69師団、アンサール・イスラーム戦線が交戦した。

なおイスラーム・ムサンナー運動は、これに先だって、4日にムウタッズ・ビッラー旅団とともに、シャイフ・サアド村のルバーイー検問所を制圧した。

一方、SANA(5月5日付)によると、ダルアー市各所(キャンプ地区、キルク地区、旧税関地区など)、ズバイラ村、ラスム・ダフラ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、軍がジャウバル区を空爆した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団およびSMART News(5月5日付)によると、軍がアレッポ市ブアイディーン地区、サーフール地区、マサーキーン・ハナーヌー地区、ジャンドゥール地区、カースティールー地区、ライラムーン地区、ウワイジャ地区、を「樽爆弾」などで空爆した。

また、ブライジュ村およびその周辺で、シャームの民の合同作戦司令室に参加する反体制武装集団およびハズム運動が軍と交戦、ハズム運動がTOW対戦車ミサイルで軍の戦車を撃破したという。

一方、SANA(5月5日付)によると、アレッポ市ライラムーン地区、アーミリーヤ地区、マイサル地区、カースティールー地区、シャイフ・サイード地区、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区周辺、アレッポ中央刑務所周辺、マーリア市、タッル・リフアト市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ARA News(5月5日付)によると、4日にイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)によって制圧された丘陵地タッラト・タイヤーラ(通称「サイフィー」)を民主統一党人民防衛隊が奪還した。

この戦闘で、人民防衛隊の隊員2人が戦死したという。

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ラタキア県では、SMART News(5月5日付)によると、タシャールマー山周辺、トルクメン山(ラビーア町一帯)で、軍と反体制武装集団が交戦、また軍がカサブ町、バーシューラ村、バイダー町を砲撃した。

一方、SANA(5月5日付)によると、カサブ町郊外のザーヒヤ村、ラビーア町郊外のバルナース村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月5日付)によると、ムライハ市およびその周辺、アーリヤ農場、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその周辺、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線、イスラーム旅団、ドゥーマー殉教者旅団などの外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またキスワ市郊外のザーキヤ町、タイバ町、ムカイラビーヤ市、アイン・バイダー農場では反体制武装集団の戦闘員26人が当局に投降した。

一方、ARA News(5月5日付)によると、アドラー市近郊で、軍と反体制武装集団が交戦し、「自由シリア軍」のドゥーマー市の司令官アドナーン・ハビーヤ氏が死亡した。

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イドリブ県では、SANA(5月5日付)によると、ルージュ平原、クマイナース村、ハーン・シャイフーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、パキスタン人、チェチェン人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が身柄拘束中のSNN特派員のムウダッズ・ビッラー・イブラーヒーム氏(21歳)を処刑した。

AFP, May 5, 2014、AP, May 5, 2014、ARA News, May 5, 2014、Champress, May 5, 2014、al-Hayat, May 6, 2014、Iraqinews.com, May 5, 2014、Kull-na Shuraka’, May 5, 2014、May 7, 2014、Naharnet, May 5, 2014、NNA, May 5, 2014、Reuters, May 5, 2014、SANA, May 5, 2014、SMART News, March 5, 2014、UPI, May 5, 2014などをもとに作成。

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