レバノンの動き(2014年5月7日)

ナビーフ・ビッリー国民議会議長は、大統領選挙(第2回投票)のための臨時会が定足数に達しなかったことを受け、会合を5月15日に延期すると決定した。

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レバノン・カターイブ党最高党首のアミーン・ジュマイイル元大統領と自由国民潮流代表のミシェル・アウン議員(元国軍司令官)が会談し、大統領選挙への対応について協議した。

ナハールネット(5月7日付)によると、両者は、5月25日のミシェル・スライマーン大統領任期終了までに国会で投票を行うことが重要だとの点で意見が一致、「憲政上の真空」発生への懸念を表明した。

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サジュアーン・カッズィー労働大臣(レバノン・カターイブ党)は、アミーン・ジュマイイル元大統領の大統領選挙への立候補に関して、「国民議会での投票のための臨時会が開催される目処が立つまで、ジュマイイル氏が立候補表明を延期した」と述べた。

ナハールネット(5月7日付)が伝えた。

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クウェート紙『アンバー』(5月7日付)は、マロン派のビシャーラ・ラーイー総大司教がミシェル・スライマーン大統領の任期延長を提案したとの『アフバール』(6日付)報道に関して、総大司教がこれを否定している、と報じた。

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NNA(5月7日付)によると、ベカーア県バアルベック軍アイン・ジャウザ村にロケット砲弾が着弾した。

この砲撃に関して、バアルベック・スンナ派自由人旅団が声明を出し、「トゥファイル村郊外へのアサド政権による砲撃への報復」と述べ、犯行を認めた。

AFP, May 7, 2014、al-Anba’, May 7, 2014、AP, May 7, 2014、ARA News, May 7, 2014、Champress, May 7, 2014、al-Hayat, May 8, 2014、Iraqinews.com, May 7, 2014、Kull-na Shuraka’, May 7, 2014、Naharnet, May 7, 2014、NNA, May 7, 2014、Reuters, May 7, 2014、SANA, May 7, 2014、UPI, May 7, 2014などをもとに作成。

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