シリア人権監視団:ルクバーン・キャンプのIDPsの大多数は革命特殊任務軍のタラーア司令官らによる犯罪を非難、米軍による解任を支持(2022年10月2日)

シリア人権監視団は、複数筋の情報として、米中央軍(CENTCOM)が9月24日に革命特殊任務軍のハンナド・アフマド・タラーア司令官(大佐)を解任し、ファリード・フサーム・カースィムを新司令官に任命したことに関して、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯(55キロ地帯)にあるルクバーン・キャンプに身を寄せる国内避難民(IDPs)の大多数は、この決定を支持していると発表した。

タンフ国境通行所に設置されている米軍(有志連合)の基地内では、タラーア司令官の解任撤回を求めるルクバーン・キャンプのIDPsが抗議デモを続けている。

だが、IDPsの大多数は、タラーア司令官を筆頭とする革命特殊任務軍の司令官らが、住民の逮捕・拘束、「税」の徴収、家屋の焼き討ち、恐喝などといった犯罪を行っていると非難、抗議デモを行っているIDPsについては、「密輸業者」で革命特殊任務軍の協力者と見ているという。

AFP, October 2, 2022、ANHA, October 2, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2022、Reuters, October 2, 2022、SANA, October 2, 2022、SOHR, October 2, 2022などをもとに作成。

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