アレッポ県、イドリブ県での「決戦」作戦司令室による砲撃でシリア軍兵士5人死亡(2022年10月10日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍部隊が県西部の第46中隊基地一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室も第46中隊基地一帯やカブターン・ジャバル村を砲撃し、シリア軍兵士3人が死亡した。

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるルワイシド村でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと思われる武装集団が、民家に押し入り、中にいた住民1人を殺害した。

また、カッサール村でも、ダーイシュのスリーパーセルと思われる武装集団が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士1人を銃で撃ち殺害した。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるアターリブ市近郊に設置されているトルコ軍の拠点一帯、ワサータ村、カフル・ヌーラーン村、アブザムー町を砲撃し、アブザムー町で女性1人と子ども1人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室による砲撃で、シリア軍兵士2人(うち士官1人)が死亡した。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、ファッティーラ村、フライフィル村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、フラーク市とナーフタ町を結ぶ街道で、治安当局が指名手配していた元反体制武装集団メンバーが、シリア軍を支援する地元民兵と思われる武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

また、ダルアー市ダルアー・バラド地区では、麻薬密売に関与していると思われる若い男性が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, October 10, 2022、ANHA, October 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2022、Reuters, October 10, 2022、SANA, October 10, 2022、SOHR, October 10, 2022などをもとに作成。

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