アラビー21(6月4日付)は、イドリブ県ジャルジャナーズ町の複数の住民の話として、ファトフ軍の実質的統括者で、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構メンバーと目されるサウジアラビア人説教師アウドゥッラー・ムハイスィニー氏が同町で金曜礼拝での説教を行うことを禁じ、同氏の同町からの退去を要請したと伝えた。
アナス・ダギームを名乗る活動家によると、ムハイスィニー氏は、ジャルジャナーズ町にえるアリー・ブン・アビー・ターリブ・モスクを訪れ、同モスクでハティーブを務めたいと申し出て、モスクのイマームとの面談を求めたが、同地の「革命家たち」がムハイスィニー氏の受け入れを望んでいない旨、同氏に伝えたという。
その後、モスクのイマームがムハイスィニー氏に対して、新たなイマームの受け入れは、とりわけ特定の(武装)勢力に近い人物であれば受け入れられないとしたうえで、一信徒として礼拝に参加するのであれば歓迎すると説明したが、ムハイスィニー氏はこれに応じず、ジャルジャナーズ町を去ったという。
一方、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構によると、ムハイスィニー氏は、ジャルジャナーズ町のモスクのイマームからの回答を受けて、タッルマンス村に移動、同地で金曜礼拝後の説教を行ったという。
AFP, June 4, 2017、AP, June 4, 2017、ARA News, June 4, 2017、Arabi 21, June 4, 2017、Champress, June 4, 2017、al-Hayat, June 5, 2017、Kull-na Shuraka’, June 4, 2017、al-Mada Press, June 4, 2017、Naharnet, June 4, 2017、NNA, June 4, 2017、Reuters, June 4, 2017、SANA, June 4, 2017、UPI, June 4, 2017などをもとに作成。
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