トルコの諜略により、YPG主体のシリア民主軍のスィッルー報道官が離反(2017年11月15日)

ドゥラル・シャーミーヤ(11月15日付)は、複数の消息筋の話として、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のタラール・スィッルー報道官(大佐)が離反し、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団(ユーフラテスの盾作戦司令室、ハワール・キリス作戦司令室、「家の者たち」作戦司令室)に投降したと伝えた。

トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団の一つ「マンビジュ市および同郊外軍事局」が明らかにしたところによると、スィッルー氏は、アレッポ県北部で活動する武装集団やトルコの支援を受けて、トルコが実効支配するアレッポ県ジャラーブルス市に入り、同地の関係当局が身柄を確保したという。

また、『ハヤート』(11月16日付)が「自由シリア軍の複数の軍事消息筋」の話として伝えたところによると、サッルー氏の離反にはトルコの諜報機関のトルコマン系の工作員が役割を果たしたという。

スィッルー氏は、2013年に第1ファトフ師団所属のサラージカ旅団の司令官として反体制武装闘争を開始し、2014 年に反体制派内で大佐の階級を授与された。

2015年に西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が結成されると、スィッルー氏は滞在先のトルコからアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市に移り、報道官を務めるようになった。

al-Durar al-Shamiya, November 15, 2017

AFP, November 15, 2017、ANHA, November 15, 2017、AP, November 15, 2017、ARA News, November 15, 2017、Champress, November 15, 2017、al-Durar al-Shamiya, November 15, 2017、al-Hayat, November 16, 2017、al-Mada Press, November 15, 2017、Naharnet, November 15, 2017、NNA, November 15, 2017、Reuters, November 15, 2017、SANA, November 15, 2017、UPI, November 15, 2017などをもとに作成。

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