イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)は紅海でイスラエルの船舶を拿捕したと発表、イスラエル軍は船舶が外国籍で、乗組員にイスラエル人は含まれていないと発表(2023年11月19日)

イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)のヤフヤー・サリーア報道官は午後1時30分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/army21ye)を通じて以下の通り声明を出した。

ガザ地区に対するイスラエルと米国による攻撃に対抗し、同地区で不当な扱いを受けている住民を救いたいというイエメン国民や諸国民の意思に応えるため、以下のすべての船舶を標的とする。

1. シオニスト政体の旗を掲げる船舶
2. イスラエル企業が運航する船舶
3. イスラエル企業が所有する船舶

イエメン武装部隊は、世界のすべての国に対して以下の通り呼びかける。

a. これらの船舶の乗組員として働く市民の退避
b. これらの船舶による貨物輸送、同船舶への対応の拒否
c. これらの船舶に近づかないように自らの船舶に通知すること

また、午後7時34分にビデオ声明を発表、以下の通り表明した。

イエメン武装部隊海軍は、紅海で軍事作戦を実施し、イスラエル船舶を拿捕し、イエメン海岸に連行した。
イエメン武装部隊は、イスラーム教の教えと価値観に従って船の乗組員に対処している。
イエメン武装部隊は、敵イスラエルに属するすべての船舶、敵イスラエルと取引するすべての船舶に対し、正当な標的となると改めて警告する。
紅海で働く国民を有するすべての国に、イスラエルの船舶、またはイスラエル人が所有する船舶でのいかなる仕事や活動も控えるよう求める。
イエメン武装部隊は、ガザ地区への侵略が止まり、同地区とヨルダン川西岸のパレスチナ人に対する凶悪な犯罪が止まるまで、敵イスラエルに対して軍事作戦を継続することを確認する。

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これに関して、イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官は午後4時54分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)で、イエメン近海の紅海でフーシー派が貨物船舶1隻を拿捕した件について、世界レベルでの脅威だとしたうえで、同船はイスラエル籍ではなく、トルコを出港し、インドに向かっていた外国船籍で、乗組員のなかにイスラエル人は含まれてないと発表した。

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BBC(11月19日付)などによると、拿捕されたのは、日本郵船が英国船主ギャラクシー・マリタイムから用船(チャーター)する自動車船ギャラクシー・リーダー(バハマ船籍)船舶で、イスラエルの実業家が共同所有している。

ブルガリア人、フィリピン人、メキシコ人、ウクライナ人など25人が搭乗していたが、イスラエル人乗組員はいないという。

AFP, November 19, 2023、ANHA, November 19, 2023、BBC, November 19, 2023、‘Inab Baladi, November 19, 2023、Reuters, November 19, 2023、SANA, November 19, 2023、SOHR, November 19, 2023などをもとに作成。

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