トルコ占領地とシャーム解放機構主体の反体制派の支配地での人道状況をフォローしているシリア対応調整者は、フェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/humanitarianresponse1)などを通じて声明を出し、シリア北部各所の住民の間で避難の動きが増加していると発表した。
声明によると、住民避難の動きは以下の通り。
シリア政府支配地との境界に位置するアレッポ県とイドリブ県の農村地帯各所の住民が、軍事作戦発生の兆候が増しているのを受けて、シリア北部の比較的安全な地域に避難、その数は現時点で4,280人に達している。
トルコ領内の国境地帯からシリア北部に入国したシリア難民が9月の1ヵ月だけで1万1134人に達しており、10月2、3人の2日間には数百人が新たに入国している。
7月から9月末にかけてレバノンからシリア北部に避難したシリア難民は1867人に達しており、さらなる増加が見込まれている。
イナブ・バラディー(10月4日付)が、シリア対応調整者に対して行った取材によると、避難民は、イドリブ市、アルマナーズ市、ビーラト・アルマナーズ村、サルキーン市、サルワ村、カーフ村、アティマ村などに押し寄せているという。
AFP, October 3, 2024、ANHA, October 3, 2024、‘Inab Baladi, October 3, 2024、Reuters, October 3, 2024、SANA, October 3, 2024、SOHR, October 3, 2024などをもとに作成。
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