アサド政権崩壊時に共和国護衛隊司令官、軍武装部隊総司令部局長を兼務していたタラール・シャフィーク・マフルーフ少将が、首都ダマスカスの(旧)バアス党本部で、第105旅団の将兵らとともに、武器を引き渡し、社会復帰手続きを済ませた様子を撮影して画像や映像がSNSで拡散された。
シリア人権監視団は、シリア国内では市民の間に「怒りと不満」の状態が広がってとしたうえで、アサド政権時代の犯罪や違反行為を公正に処罰するよう求めた。
マフルーフ氏は、「アラブの春」がシリアに波及した2011年当初、共和国護衛隊所属の第105旅団司令官(准将)を務め、ダマスカス郊外県のドゥーマー市、ハラスター市、ダルアー県のナワー市などで抗議デモの弾圧にあたり、2016年に共和国護衛隊の司令官に任命され、反体制派との戦闘の一翼を担った。
2019年に、欧米諸国はマフルーフ氏らを制裁対象に追加した。
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シリア人権監視団は、シリア駐留ロシア空軍の司令部が設置されているラタキア県フマイミーム航空基地で、セカンドランクのシリア軍元士官らが出国の順番を待って、基地内にとどまっていると発表した。
AFP, December 23, 2024、Aleamaliaat_aleaskaria, December 23, 2024、ANHA, December 23, 2024、‘Inab Baladi, December 23, 2024、Reuters, December 23, 2024、Sham FM, December 23, 2024、SANA, December 23, 2024、SOHR, December 23, 2024、Syriafree25, December 22, 2024、al-Watan, December 23, 2024などを参照。
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