シリアのドゥルーズ派の宗教指導者60人からなる使節団が占領下ゴラン高原とシリアの支配地域を隔てるラインAを越えて、イスラエル占領地に入る(2025年3月14日)

イナブ・バラディータイムズ・オブ・イスラエルによると、シリアのドゥルーズ派の宗教指導者60人からなる使節団が、占領下ゴラン高原とシリアの支配地域を隔てるラインAを越えて、イスラエル占領地に入った。

シリア領内から占領地へのこうした越境が行われたのは、数十年ぶり。

代表団一行は、イスラエル軍の護衛を受けて、旅客バス3台で占領下のゴラン高原にあるマジュダル・シャムス村に入り、そこからジュリス村にあるナビー・シュアイブ廟を訪れ、イスラエルのドゥルーズ派の宗教指導者のムワッファク・タリーフ師と会談した。

マジュダル・シャムス村では、数百人のドゥルーズ派住民が集まり、使節団の越境を歓迎した。

Ynetによると、使節団は、主にクナイトラ県ハドル村やダマスカス郊外県シャイフ山(ヘルモン山)の宗教指導者らで、ハドス・チャンネルによると、スワイダー県のドゥルーズ派の宗教指導者は参加していないという。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍地上部隊が13日深夜から14日未明にかけて、ジュバーター・ハシャブ村に一時侵攻した。

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