ドゥルーズ派の最高宗教指導者のヒクマト・ヒジュリー師は、全米公共ラジオ(NPR)のインタビューに応じ、アフマド・シャルア暫定大統領への不信感を露わにするとともに、移行期政権との戦闘の用意はできていると強気の姿勢を示した。
インタビューのなかで、ヒジュリー師は、以下の通り述べた。
私たちとダマスカスの(移行期)政権との間に合意はない。
今のダマスカスを支配しているのは武装テロ組織であり、これはシリア国民にも国際社会にも容認できるものではない。
私たちは外部の誰かがこの地域に入ってくることを望んでいない。なぜなら、今は移行期であり、きわめて危険かつ繊細な時期だからだ。
流血は、さらなる流血を生むだけだ。私たちは宗派主義を拒否する。目指すのは、市民国家の構築だ。
私たちは、自分が生きている土地に常に忠誠を誓っている。
また、スワイダー軍事評議会を率いる前政権士官のターリク・シューフィーも記事のなかで以下の通り述べている。
土地と山の尊厳を守りながら、シリアの領土保全を損なわない限り、我々は誰とでも協力する用意がある。自由世界、特にアメリカとイスラエルに対し、過激派からドルーズ地域全体を守ってほしいと訴えている。
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