MSN産経ニュース(8月18日付)などによると、駐シリア日本大使館(ヨルダン)の馬越正之臨時代理大使は、シリア国内で日本人が拘束されたとの情報が入り、16日夕、館内に現地対策本部を設置、事実確認を進めていることを明らかにした。
拘束されたとみられる日本人の性別や年齢、職業などについては「事案の性質上、コメントを差し控える」として明言を避けた。
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シリア国内で拘束されたとされる日本人男性の動画がユーチューブ(8月17日)に投稿された(http://www.youtube.com/watch?v=i2ZzO2Ncipo、現在は削除)。
2分弱の動画で、撮影場所はアレッポ県北部と思われる。
拉致された日本人男性は英語で「どこから来たのか?」と尋ねられ、「日本」と返答したが、「ウソをつくな」と応じられ、その後、名前を聞かれたこの男性は「ハルナ・ユカワ」と答えている。
また、この場所にいた理由を問われると、この男性はまず「仕事だ」と応じ、職業については最初に「写真家」だと返答したが、「写真家はこんな格好をしていない」、「なぜお前は銃を持っているのか?」と責められ、「医者とジャーナリストの半分半分だ」などと答えを代えている。
さらに、「戦闘員か?」、「お前は戦闘員を殺したのか?」との質問に対して、この男性は否定した。
拘束されたこの男性のものと思われるフェイスブックのページ(https://www.facebook.com/haruna.pmc?fref=ts)には、アレッポ県で銃器を構えた写真などが投降され、職業欄には「民間軍事会社(PMC)CEO」と記載されている。
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ツイッターでは、ダーイシュの支持者と思われるアカウント「フリー・ジャーナリスト@DrA12325665」(https://twitter.com/DrA12325665)が、日本時間の17日深夜から、拉致されたこの男性について、「日本人スパイがイスラーム国の支配地域で拘束、武器とカメラを携帯し、写真家だと主張」、「馬鹿なスパイのユーチューブでの動画」、「スパイと写っているに写っているのは元航空幕僚長だ」といった書き込みを行い、この男性がユーチューブなどにアップした動画(https://www.youtube.com/watch?v=K9-aChHGxPE&list=UUWNsh_PsmBZvV-MtgpQT1Ggなど)、写真(https://twitter.com/DrA12325665/status/501077177899577344など)を転載した。
Twitter、Youtube、Facebook、「NSN産経ニュース」2014年8月18日などをもとに作成。
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