イドリブ県の内務治安司令部は旧シリア軍第25特殊任務師団のアブドゥッラッザーク・ムトリク容疑者を逮捕(2025年7月30日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ラタキア市ダアトゥール地区で29日深夜から30日未明にかけて、私服姿の武装グループがアラウィー派の若者1人を誘拐した。

一方、シリア人権監視団によると、カルダーハ市郊外で若い男性(ファイサル・アズィーズ・イブラーヒーム氏(通称ファイサル・アティーラ)が射殺された。

内務治安総局のアブドゥルアズィーズ・ヒラール・アフマド准将が発表した公式声明によれば、この男性は、武装勢力への武器供与、武器薬物取引、3月沿岸部の事件に関与していた「危険な指名手配者」で、検問所を突破し、逃走の際に警備員を車で轢いた後、発砲を受け死亡した。

だが、シリア人権監視団が得た地元情報筋はこの発表を否定しているという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、カフィーン村で、29日深夜から30日未明にかけて、武装グループが村の学校の校長の自宅を襲撃し、老女1人を殺害、子ども3人を負傷させた。

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ヒムス県では、SANAによると、県の内務治安司令部の部隊が、クサイル郡にある旧シリア軍の准将だったアフマド・アブドゥンナビー容疑者所有の農場周辺で武器や弾薬を収めた武器庫を押収した。

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イドリブ県では、フェイスブックによると、県の内務治安司令部が精密な治安作戦を実施し、前政権において複数の民兵に所属し、その後第25特殊任務師団の一員となったアブドゥッラッザーク・ムトリク容疑者を逮捕した。

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内務省はフェイスブックを通じて、イラクとの合同作戦で135万錠のカプタゴン押収、複数の関係者を逮捕とする麻薬対策局のハーリド・イード准将の声明を発表した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団が8月1日に発表したところによると、イドリブ県出身の武装グループが、フジャイラ村に住むシーア派の一家を自宅から強制的に追放する事件が発生した。

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