2014年2月1日のシリア情勢:諸外国の動き

ドイツで開催中のミュンヘン安保会議(1月31日~2月2日)で、西側諸国、ロシアなどの安全保障当局者がシリア情勢、ウクライナ情勢などに関して意見を交換した。

またジョン・ケリー米国務長官、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣、国連の潘基文事務総長、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は安保会議とは別に会談し、シリア情勢などについて協議した。

なおこの会談に先立って、ケリー米国務長官はラブロフ外務大臣と個別に会談した。

これに関して『ハヤート』(2月2日付)は、米高官の話として、ケリー国務長官が、化学兵器廃棄プロセスに関して、ラブロフ外務大臣にラタキア港からの化学物質搬出の作業の遅れを指摘し、シリア政府に搬出作業を進展させるようを急がせるよう求めたと報じた。

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ジェニファー・サキ米国務省報道官は、ジュネーブ2会議期間中に米国の複数の外交官がワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣らシリア政府代表団に直接交渉を要請していたとの一部情報を否定した。

ロイター通信(2月1日付)が伝えた。

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『ハヤート』(2月2日付)は、信頼できる複数の消息筋の話として、フォバート・フォード駐シリア米大使がジョン・ケリー米国務長官に辞意を伝えたと報じた。

AFP, February 1, 2014、AP, February 1, 2014、Champress, February 1, 2014、al-Hayat, February 2, 2014、Iraqinews.com, February 1, 2014、Kull-na Shuraka’, February 1, 2014、Naharnet, February 1, 2014、NNA, February 1, 2014、Reuters, February 1, 2014、Rihab News, February 1, 2014、SANA, February 1, 2014、UPI, February 1, 2014などをもとに作成。

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